2010年のアメリカ映画、オリバー・ストーン監督の『ウォール・ストリート』の感想です。
『ウォール街』の続編ということで金融ドラマを期待して観ましたが、これは人間ドラマですね……
新エネルギーへの投資、個人運営のニュースサイトで著名人の悪事を暴露、と現代的な要素が盛り込まれてはいますが、前作『ウォール街』ほど駆け引きが緻密に描かれておらず、スピード感も現実味もなかったように思います。つまり、現代の金融の勉強にはなりません(笑)
サブプライム問題を経てウォール街のマネーゲームを批判し「お金よりも時間や家族のほうが大切である」と結論付けるには、本作において投資の駆け引きをあまり派手に描写することができなかったのかもしれませんが。
人間ドラマとして見たら面白かったのかもしれませんが、そうであるならウォール街を舞台にした映画を選ぶ必要はなかったので、個人的には期待外れの一作でした。