アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』(2017) 感想：無料ならぜひ

公開前に映画館の予告編で見て気にはなっていた。
そもそも原作の実写映画版も教養として一度見てみないとと思っていたし、スタッフが『魔法少女まどか☆マギカ』と似ていたので（監督の新房昭之、アニメーションスタジオのシャフト）。
が、劇場公開期間中には観る機会がなく。

先日、操作ミスでAmazonプライム無料体験に登録してしまったため、せっかくなのでAmazonプライム・ビデオを試してみようと思った。すると、このアニメ映画版『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』を無料リストに発見。さっそく見てみることに。

しかし、Amazonのレビューで星の数があまり多くなく、不安に思っていたら……
うーんやはり。

たとえば、田舎町なのに校舎やプールがやたら豪華だったのはシャフトならではの演出（まどマギでも同様）なのだろうが、不自然さを感じてしまったり。

きれいな映像美で魅せるつもりなら、典道の服装もなずなに合わせて少ししゃれたものであったら良かったのにと思ってしまった。
ダサい赤のTシャツと白のふわふわワンピースはアンバランスすぎて絵的においしくない。突然の駆け落ちらしさはあるのだけれど。

ストーリーにもいまいちハマれなかった。
が、これはわたしが中高時代に女子校にいたから思春期の恋愛模様に疎いせいもあるかもしれない。こういう思春期の恋愛ものの映画は全部他人事に見える（笑）
あと、『時をかける少女』『君の名は。』など*1、ループものはもう食傷気味。
ただ、それらを差し置いても、メッセージがわかりにくかったと思う。
Amazonの高評価レビュー「【ネタバレ】この作品をよく理解したいという方へ【考察】」*2を見て、テーマの一つが勇気を持って一歩踏み出すことだと初めて気づけた。

と、いろいろケチをつけてしまったが、見て良かったとは思う。無料だったし（笑）
特に、3度目の世界（2度目のif）で花火がキラキラとおかしな形に上がっていたシーンなどはとても綺麗で見惚れた。アニメならではの光の表現かな。