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Pokémon GOのAR写真とか。アニメの感想とか。たまに難しいことも。不思議ちゃんの新婚生活13年目@東京をまったり記録。

『魔法少女まどか☆マギカ』スピンオフ(外伝)コミックを総まとめ!【ネタバレなし】

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』が2011年4月に最終回を迎えてから、はや6年。

この春、まどかマギカを題材としたスマホゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』http://magireco.com/が配信予定となっています!

 

マギアレコードには主人公・環いろはをはじめとするオリジナル魔法少女が多数登場するようですが、既存のスピンオフ(外伝) 作品に出てきた魔法少女たちも参戦予定なのをご存知でしょうか。

マギアレコードの公式レポートマンガ『マギア☆レポート』第12話に、まどマギ外伝漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』の主人公・美国織莉子と呉キリカが登場しているのです。

 

まどマギは非常に人気のある作品ですが、そのスピンオフコミックまで全て目を通している人となると意外と少ないのでは。

でも、スピンオフコミックを読んでみると、まどマギ世界の考察がさらに深まり、まどマギをさらに好きになること間違いなしです。

織莉子・キリカ以外にも、外伝に登場する魔法少女たちがマギアレコードに参戦するかもしれません。予習も兼ねて、この機会にお読みになってみてはいかがでしょうか。

 

そこで各作品の魅力についてこちらでまとめてご紹介します!

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 魔法少女たると☆マギカ The Legend of "Jeanne d'Arc" (2014-2017) 漫画:枡狐/蛙空

 

 

  • 魔法少女すずね☆マギカ (2013-2014) 漫画:GAN

 

 

 

 

 

 

 

☆ギャグ・コメディもの(『巴マミの平凡な日常』、『ほむらリベンジ!』など)は除く

☆アンソロジーコミック、コミカライズ版は除く

☆ゲーム(『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』)などのコミック以外の媒体も除く

 

※カッコ内の年は、単行本の発売年です(『まんがタイムきらら☆マギカ』等の雑誌に初出の年ではありません)。



最初に書いておきますが、どの外伝も内容が重いです。魔法少女たちがどんどん命を落としていきます。

まどかマギカを本体としている以上、しょうがないですね。




【おりこマギカ】

 

本編キャラが登場する外伝作品。

むしろ、おりこマギカというタイトルにもかかわらず、本編キャラのほうが活躍する感じなので、スピンオフのなかでは最もとっつきやすいものだと思います。

 

ほむらが幾度となく遡行を繰り返した時間軸のうちのひとつのお話。

白い魔法少女・織莉子(おりこ)は、魔女となったまどかが世界を滅ぼす未来を予知し、まどかが魔法少女になる前にまどかを殺すため、暗躍します。

織莉子と彼女の協力者である黒い魔法少女・キリカを迎え撃つのは、マミ、杏子、ほむら。そして、杏子に命を救われ、彼女に憧れて幼いながらも魔法少女となった、緑の魔法少女・ゆまです。

(実は、第1巻の表紙の中心にいる緑髪の女の子は、主役のはずの織莉子ではなくゆまなんですw)

 

バトルシーンでは杏子やマミの迫力ある闘いが繰り広げられ、続きがどうなるかドキドキしながら読み進められます。

また、まどかを守ることを最優先にするほむらと、世界を救うためにまどかを殺そうとする織莉子が対照的に描かれることで、本編でほむらがとった行動の是非について否が応にも考えさせられます。

 

ただ、ムラ黒江氏の絵に癖がありすぎて、ひとにはおすすめしにくかったですw

別編、新約では読みやすい絵になっていて、ほっとしました。

 

 

別編は、まどかマギカ本編とも2011年のおりこマギカ(新約に対して「旧約」と言えばよいのか、別編に対して「本編」と言えばよいのか、迷います)ともまた別の時間軸のお話。

織莉子、キリカ、ゆまのキャラクターが掘り下げられる、3つの短編が収録されています。

別編で新たに登場したキャラクターが新約でも出てくるので、新約を読むなら必読です。

この別編だけはシリアスながらも心温まる内容で、安心して読めますよ。

 

 

新約は2011年のおりこマギカの時間軸をより詳しく描いたもの、だと思われます。

織莉子やキリカの迷いや決意が丹念に描かれています。

つまり、2011年のものと違い、きちんと織莉子が主人公をしています(笑)

現在連載中。




【かずみマギカ】

 

おりことは違い、本編キャラが登場しない外伝作品。

でも、ほのぼの→シリアス→絶望 の流れは、本編と一緒です。

全5巻。

 

主人公は、自分の名前以外の記憶を失った魔法少女、かずみ。

実は彼女は、7人の魔法少女からなる「プレイアデス聖団」の一員でした。

かずみは仲間とともに魔女と戦おうと決意しますが、そこを謎の魔法少女・ユウリが襲います。

なぜユウリはプレイアデス聖団に恨みを抱いているのか。

なぜかずみは記憶を持たないのか。

そこには想像を超えた真実があるのです。

 

正直、1巻だけ読むとつまらないと思いますw

ふつうの人間が魔女化するなど、まどかマギカ本編とは設定が違うように見えますし(後できちんと種明かしされます)。

 

2巻からは謎のハートフル展開が終わって加速度的に面白くなるので、ちょっと我慢して読み進めてみてください。

2巻から登場するユウリが、良いキャラしてるんですよ。

「ようプレイアデス このユウリ様のことが気になるご様子で」

とか、

「悲鳴合唱団、最高」

とか、すごく偉そうなんです。ザ・悪役って感じw




【たるとマギカ】

 

主役はジャンヌ・ダルク

本編第11回でキュゥべえがまどかに見せたビジョンのなかにも出てきた、火あぶりの刑に処されて散ったフランスの英雄である"オルレアンの乙女"です。

つまり、舞台は15世紀フランス。

時代が違うので、当然、まどかたち本編キャラは登場しません。

 

ジャンヌ・ダルク(本作品では「タルト」と呼ばれます)が、その仲間の魔法少女、リズ、メリッサ、エリザ

とともに英仏戦争下のフランスを救うために戦い、オルレアンの解放やシャルル7世の戴冠を果たしたものの、捕らわれて火刑に処されるまでが描かれた作品です。

 

魅力のひとつは、現代から15世紀に時代設定を変えたことで、これまでのマギカシリーズの作品における"お約束"をぶち壊してくれることです。

たとえば、

魔法少女や魔女の存在は、ふつうの人には秘密」という暗黙の了解に反し、タルトたちは軍の一員として数々の戦に臨むうえ、敵対するイングランド軍にも3人の魔法少女がいてフランス軍に攻撃を仕掛けてくるのです。

また、「魔法少女が魔女化する真実を知って衝撃を受ける」といういつもの展開もありません。なんと、タルトは魔女化の真実を知っても特段ショックを受けません。戦争下に少女たちの置かれている状況がいかに厳しいものか、考えさせられます。

 

 

もうひとつの魅力は、登場人物のキャラが立っていること。

たとえば、ジル・ド・レ。

ジル・ド・レと言えば『Fate/zero』のキャスターですが、本作品で出てくるジル男爵はジャンヌが火刑に処される前=気が狂ってしまう前なので、紳士です。でも、ときおり変態なところを垣間見せてきて、ニヤリとさせられるんです。

「少女も……良いものですね」

 

そして、敵側の魔法少女の妖しい魅力といったら!

 

なお、世界史の知識は特に必要ではないので、安心してください。




【すずねマギカ】

 

こちらも本編キャラが登場しない外伝。舞台は現代ですが。

 

特徴は絵柄でしょう。表紙を見れば一目瞭然。

これまでのマギカシリーズは、蒼樹うめ先生の描くまどかマギカを踏襲しているのか、キャラクター造形がかわいらしかったですが、GAN先生の絵は近未来的ですね。

こういう絵で魔法少女の世界が描かれるのは面白いですね。

 

まどかマギカに対する問題提起として優れた作品だと思います。

まどかは「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。きっといつまでも言い張れます」(アニメ第12話)と言って神になってしまいました。

でも、これまで数多の魔法少女たちが抱いてきた"願いごと"は、本当にまどかが命を捨てて救うほどに価値があるものばかりだったのでしょうか……?

 

一体どういうこと? と思われた方は、ぜひこの作品をお読みください。




以下2作は、本編に出てくる5人の魔法少女のみが登場するスピンオフ作品です。




【different story】

 

まどかによる改変前の世界でマミさんがシャルロッテ戦で負けなかったら、というifの話。

マミさんが主人公なので、マミさんファンには絶対おすすめです!

全3巻。

 

第1巻は、まどかマギカBD/DVD第5巻の特典CDに収録のドラマ『フェアウェル・ストーリー』のコミカライズ。杏子とマミを主人公とした本編より過去の話です。

 

第2巻から本編のif話が始まります。

本編とは異なりマミが生き残ったことで、マミとさやか、杏子、そしてほむらは本音を打ち明けて語り合うことができました。

二次創作でもありそうな美味しい展開ですが、その結末は……。




【魔獣編】

 

アニメ本編(映画の前後編)と新編・叛逆の物語のあいだに何があったかを描いたストーリーです。

単体の漫画作品として面白いかというとぶっちゃけ微妙だと思います。

でも、まどかによる改変後の世界でほむらがどんな思いを募らせていたのか、考察は深まります。

 

バトルシーンに見応えあり。

叛逆の物語ではほむら対マミの熱いバトルが見られましたが、この作品ではほむらとマミの共闘シーンが熱いです!!




以上です。

後日ネタバレあり感想も書きたいと思います♪