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Pokémon GOのAR写真とか。アニメの感想とか。たまに難しいことも。不思議ちゃんの新婚生活13年目@東京をまったり記録。

『魔法少女まどか☆マギカ』スピンオフ(外伝)コミックのネタバレ感想

前回、『魔法少女まどか☆マギカ』スピンオフ(外伝)コミックを総まとめ!【ネタバレなし】で取り上げた各作品のネタバレを含む感想です。

 

がっつりネタバレしているので、未読のかたは絶対お読みにならないでください(>_<)







 

 

以下ネタバレあり







 

【おりこマギカ】

 

数あるスピンオフのなかでも、まどかマギカという作品について最も考察を深めることができたのは、この作品です。

おりこマギカについては、すでに何人ものかたが詳しいレビュー・考察を書いてくださっているので、特にわたしが感銘を受けたものをご紹介します。

 ↓

魔法少女おりこ☆マギカ』二巻ネタバレ感想 - 【蝸牛の翅(かたつむりのつばさ)】

http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20110613

 

 

2011年のおりこマギカ(旧約? 本編?)を読んだときは、おりこがやったことは必ずしも合理的ではないなぁと思っていました。

ゆまを魔法少女にするとか、魔法少女狩りとか、まどかを殺すために必須とまでは言えないのに、なぜそんなことをしたんだろう、と。

 

でも、新約で謎が解けました。決して全てがおりこの計画通りではなかったんだなぁと。

新約の完結が楽しみです。




【かずみマギカ】

 

実は、聖カンナが事件を起こした動機がいまいち理解できないんです。

自分が「ツクリモノ」だったということが、なぜあんな復讐に走らせるほどに彼女を怒らせたのか。

 

ロボットが主人公のSF作品かなにかで似たようなテーマを扱ったものがあれば読んでみたいです。




【たるとマギカ】

 

“史実とつじつまを合わせなければならない”という制約のもとで魔法少女モノとして盛り上がりのあるストーリーを作るのは、凄く大変だったのではないかと思います。

漫画家さんって凄いですね。

 

 

戦争下の物語にもかかわらず、意外にもメインキャラの生存率が高くてびっくりしました(笑) 4人中2人も生き残るとは。

(『かずみマギカ』ではプレイアデス聖団7人のうち3人しか生存せず。『すずねマギカ』はなんと生存者がマツリのみ。)

 

 

どのキャラクターも本当に魅力的で、一人一人に感情移入しながら読んでしまいました。

だからこそ、4巻のタルトの「この国を救うために戦ったのは私だけではありません リズもメリッサもエリザ様も そしてこの国の…フランスの兵士たちひとりひとりが――みんなが!! 血を流し必死で戦ってきた人たちがいたから!!」という言葉が響きます。

兵士たちひとりひとりにそれぞれの尊い人生があるのに、命を賭して血を流して戦わなければならないなんて。

戦争は愚かだとか、そんな簡単な一言では片付けられない重みを感じました。

 

個人的なお気に入りはラ・イルとタルボットです。おじさん萌え。




【すずねマギカ】

 

すずねマギカについては執筆済みのネタバレレビューをどうぞ。

『魔法少女すずね☆マギカ』ネタバレレビュー:まどか神も救いきれない願い事とは。

 

 

以下、ネタバレレビューに書かなかったことを、ちょっとだけ。

 

 

すずねの魔法少女狩りが実は操られてのものだった、というのは少し残念です。

 

魔法少女を絶望(魔女化)の運命から救い出すために魔法少女を狩る、という行動原理は『かずみマギカ』でプレイアデス聖団がやっていたこととほぼ同じです(プレイアデスのほうは殺人ではなく機能停止で、いつか復活させることを予定していますが、無理矢理なのはすずねと同じ)。

 

でも、『かずみマギカ』では魔法少女狩りについての反省や贖罪は描かれませんでした。それは致し方ありません。主人公は被害者たるかずみですから。

 

だから、『すずねマギカ』ですずねが自分のやってきた殺人とどう向き合うかは楽しみにしていたんですが……。

 

まあ、あの結末もあれはあれで面白かったです。




【different story】

 

本編とは異なりマミが生き残ったことで、マミとさやか、杏子、そしてほむらは本音を打ち明けて語り合うことができました。

二次創作でもありそうな美味しい展開ですが、その結末は……。

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それでも結局、まどかが魔法少女になる結末を変えられないなんて。本編以上に悲惨さを感じました。

 

本編ではほむらがやたらとマミに辛く当たりますが、これも仕方ないなと思わされました。

本編第8話でも描かれた3周目の時間軸では、「ソウルジェムが魔女を生むなら、みんな死ぬしかないじゃない!」と殺されかけますし。

そして、このdifferent storyの時間軸では、これだけ腹を割って話し合ったのに、マミはまどかを魔法少女になるよう"唆し"てしまったんですもの(これはほむら視点。実際には唆したわけではありません。けど、まどかを止めなかったのは事実です) 。

しかも、この時間軸のマミは既に、魔法少女の魔女化について知っていたのに!

 

これでは、ほむらが魔女化の真実を誰にも打ち明けず、「もう誰にも頼らない」姿勢を貫くのも無理がありません。

だって、真実を伝えたって、どうせマミさんがまどかを魔法少女になるよう"唆す"のは、変わりがないんですから。

ほむほむかわいそう……。




【魔獣編】

 

こちらもネタバレレビューをどうぞ。

『魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編] 』ネタバレレビュー:バトルシーンが胸熱!