小さい頃、母に絵本を読んでもらうのが好きでした。
いちばん好きなのは「ぐるんぱのようちえん」という日本の作家さんの絵本だったんですけど、その次に好きだったのが「フレデリック」と「スイミー」で、どちらもレオ・レオニの絵本です。
「スイミー」のほうは、小学校の国語の教科書で取り上げられているので、覚えているかたも多いかもしれませんね!
(いま思うと、最初はこの3冊の絵本は、他人から馬鹿にされていた主人公が最後に活躍するという筋立てが共通しています。下剋上ストーリーばかりをお気に入りにしちゃうなんて、子どもの頃のわたしに何があったんでしょうね^-^;)
ねずみの「フレデリック」の描かれたポスターを母が見て懐かしいと言っていたので、誘って行ってきたのです♪
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今回の展覧会で特に良かったのは、
・レオ・レオニの絵本がこんなにたくさんあることを知ることができたこと(展覧会で紹介されているだけで17冊)
・原画を見て、コラージュ(貼り絵)の柔らかい質感がわかったこと
の2点です。
2点目については、皆さんご自身で展覧会に行かれて確かめていただくしかないのですが……
1点目について、わたしの知らなかった絵本を1冊だけここでご紹介します。
「みどりの しっぽの ねずみ」という絵本です。
レオ・レオニの絵本は、出てくる動物たちの性別がはっきりしないものが多いですし、恋愛を直接のテーマにしているものはおそらく無いんじゃないかと思います。
でも、この抱っこし合ってる2匹はきっとカップルですよね! ですよね!(*´Д`*)
この最初の絵はほのぼのしてるんですけど、このあと、少しずつシリアスなストーリーになっていくようです。
そのせいか、この「みどりの しっぽの ねずみ」からはあと6枚の絵が飾られていましたが、あのカップルのねずみはもう出てこなかったんです(/□≦、) 残念なのです。
そこで、母と「どのねずみが実はあのカップルの2匹なのか」を探して回りました。
見解が一致したのは、下の2匹です。
(お土産に購入したポストカードを撮影したものです)
後ろのねずみが前のねずみを優しく見守ってる感じがカップルぽいなぁと思いました♪
真相は闇のなかです……
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レオ・レオニ展は、できればどなたかと一緒に行くことをお勧めします!
前述のように、絵の解釈をその場で話し合うことができるのは面白いです。
フレデリックなどのねずみの目って、たった2~3枚の紙を貼り合わせてつくられているだけなんですよね。
それでも、考え込んでいたり、嬉しそうだったり、楽しそうだったり、つらそうだったり、怒っていたり…… 一匹一匹ちがう表情なのが、すうっと伝わってくるのです。
もしわたしに子どもができて、その子も絵本が好きだったら、母のように読み聞かせをしてあげて、
「このねずみさんは楽しそうだね。こっちのねずみさんは何してるのかな?」
って一緒に話してみたいなって思いました(^-^*
いろいろとむずかしいかもしれませんけど、ね。