せっかくNetflixがあるので、ハリポタシリーズと併せて有名なこの作品を、話の種にするために観ておくことにしました。
ハリポタシリーズは中学生の頃に大流行していたんですが、第一巻の途中で挫折してしまいそれっきり。
映画も見ていませんが、本作には問題なく話に着いていけましたし、どんどん夢中になることができました。
主人公たちが大人なので愛着を持ちやすかったのかもしれません。
ハリポタシリーズを愛読していた少年少女たちがもう大人になっていることを想定して、大人が中心の物語にしたのかな、なんて思いました。
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以下、ネタバレ含みます。
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なんといっても、脇役キャラクターが非常に魅力的!
ティナの正義感が強すぎて状況をわきまえないところとか、
クリーデンスの姿勢の悪さとおどおどした目("Do you think I'm a freak?"「僕は変人?」)とか、
「いるいる、こういう嫌な奴!」と何度もうなずきたくなりました。
一番好きなのはコワルスキーですね。ユーモラスでかわいくて、とても応援したくなります。
おじさんが勇気を奮う映画は名作だと思います!
グレイブスの胡散臭いのに思わず引き込まれてしまう色気もぞくぞく来ました。
いちど信頼を裏切ったところで
"I owe you an apology..."「さっきは すまなかった」
"You can control it, Credence." 「君なら それを制御できる」
("But I don't think I want to, Mr. Graves." 「制御する気はない」)
とまた褒め殺しにかかるのって、巧みな挑発で暴れさせようとしてるんですよね、きっと。ホント怖いです。
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細かいところにもたくさんのお気に入りができました。
音楽では、ところどころで流れるジャズが古き良きアメリカっぽくて好きです。
たとえば、前半のニュートがティナにMACUSAに連行される場面で、屋敷しもべ妖精が魔法の杖を磨いているところからエレベーターに乗り込むところ。ニュートに対して、ここがニューヨークなのだと小粋に教えている感じがします。
ラストのコワルスキーが雨に打たれて忘れてしまうところでジャズが流れだすのは、悲しみに溢れたシーンからうまく場面転換する感じがしますね。「あれ、俺こんなところで何してんだ?」っていうとぼけた顔と実に合っていました。
魔法動物で一番かわいかったのはボウトラックルのピケットでした!
"Come on, Give me a smile" 「ほら 笑って」
の後の、ぶぅぅ~ の顔には悶え死にしそうでした。(笑
あと、クイニーのシュトルーデルが食べたいです!
リンゴのバラが素敵……!
シュトルーデルは映画『サウンド・オブ・ミュージック』の歌『私のお気に入り』に出てくるので、昔から食べたいなぁ食べたいなぁとずっと思っているんですが、なかなか日本では見つけられないんですよね。
コワルスキーに魔法動物とクイニーの記憶がうっすらと残っているのには感極まりました。
まぁ、ベタなラストなんですけどね。『魔法少女まどか☆マギカ』のエピローグにもありましたし。
――楽しかった思い出は、忘れたくないし、一緒に過ごした人にも忘れてほしくない。
こういったラストが感動を呼ぶのは、わたしたちが胸の底にこんな切実な願いを抱いているということなんでしょうね。
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続編である第2章『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』公式のファーストルック(https://www.youtube.com/watch?v=dfXtltIn2Q0)を見ると、コワルスキーやティナの姿も。
興味がわきましたが、できれば誰かと一緒に観に行きたい作品ですね。
2018年の冬までに映画に付き合ってくれるような友人ができていればいいんですけど……。