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Pokémon GOのAR写真とか。アニメの感想とか。たまに難しいことも。不思議ちゃんの新婚生活13年目@東京をまったり記録。

本日発売『眩いばかり』 CoccoさんがAimerさんに楽曲提供!

CoccoさんがAimerさんに楽曲提供!

本日2018年2月21日発売のシングルCD『Ref:rain/眩いばかり』の『眩いばかり』という曲です。

Aimerさんは劇場版Fate/stay night[HF]の主題歌『花の唄』でハマったばかりで、俺得です!

Aimerさんのハスキーボイスは、Coccoさんや以前楽曲提供された『群青の谷』のalanさんの澄んだ声とは違う、深みのある大人っぽい声質だなぁというのが第一印象でした。

でも、HFの『花の唄』では桜という少女の可憐さと秘めた狂気を見事に表現されていて、心震えました。

少女の可憐さと狂気といえば、初期Coccoさんの歌そのもの。

歌手・Aimerのハスキーボイスで歌われる新曲は、ソングライター・Coccoの魅力を新たな側面から照らしてくれると期待していました!

* * *

そして今日、待ちに待った発売日。

『眩いばかり』を初めて、ぜんぶ通して、歌詞付きで聴いてみて。

ああ、やっぱり、少女の歌だなぁって、思いました。

とはいっても、『花の唄』とはだいぶ方向性が違いますが。

自分なりに総論すると、大人になろうとするじぶんを呆れながらも受け容れようと、雨にけぶる窓辺で静かにたそがれる少女の歌なのかな、と。

『花の唄』の桜はいままさに少女時代をもがきながら生きているのに対し、

『眩いばかり』は、大人になろうとしている少女の姿を思わせます。

少女はいつか、本人が望もうと望むまいと、「今日の刹那を失くしても生きられるらしい」ことを知ってしまって、じぶんの少女時代をじぶんから幕引きしなければなりません。

たとえば、あなたがいなければ生きられないなんて思っていたのに、いつのまにやら涙は涸れて、あっけらかんと生きていけるとわかってしまうように。

美しい無垢さを捨てて。

時が来ればさなぎが蝶に羽化しなければならないように。

また、あの歌は少女・桜の想いを正面から歌っていますが、『眩いばかり』は歌詞も曲調も俯瞰的です。

『Raining』(このシングルの4曲目でAimerさんがカバーしているCoccoさんの曲です)と同様ですね。あれは、過去の「とても晴れた日」のことを雨の日に想って歌っている、という歌詞ですから。

『Raining』と少し違うのは、ほんの少し自嘲的なところでしょうね。「なんて世界」とか「無様に」とか。

Aimerさんの包み込むような深みのある声は、まるでやさしく見守っているようで、俯瞰的なこの曲にとても合っているのではないでしょうか。

しかしまぁ、ハスキーボイスって、反則ですよね!

あの息まじりの声を聴くだけで、雨にけぶる情景が思い浮かんでしまうんですから!

というわけで、Coccoさんファンとしても、Coccoさんの作ったこの『眩いばかり』という曲がAimerさんによって歌われて本当に良かったなと思います。

Coccoさんは、最新アルバム(と言っても2016年発売なのでもう1年半も前ですが)『アダンバレエ』を「生存者(サバイバー)による生存者(サバイバー)のためのアルバム」とご自身で評していることからもわかるように、もう完全に大人なんですよね。

そういう意味でも、『眩いばかり』はCoccoさんではなくAimerさんにしか歌えない曲なのかもしれません。

Coccoさんファンとしてはいつかいつの日かセルフカバーしていただければ泣かんばかりに喜びますけれども!)

* * *

歌詞カードを見ながら聞くと、いろいろな発見をするというか、自分の勝手な勘違いに気付いて面白いです。

たとえば、

「あたしにくれた 君の言葉が」

という歌詞のところ。

歌詞カードを見ずに聞いていたときは、「君のことだけ」と聞こえました。

歌詞を知った今でも、

「きみのこと/ばが」

と切って歌われているためか、

「言葉」という単語として聞き取りづらいなと感じています。

また、「熟れてしまう」も「触れてしまう」と勘違いしていました。

Aimerさんの息混じりのハスキーな声だとAIUEO音の発音が難しいのかも? 大変失礼ですが……。

ちょっと難癖をつけたみたいになってしまいましたが、

こういうふうに歌詞を勘違いしたまま覚えているのって、のちのち結構な笑い話になったりするんですよね!

これも曲のひとつの魅力だと思います。

* * *

ここまで書き終えてから振り返ってみたんですが。

『花の唄』に引きずられ過ぎたのか、『眩いばかり』も少女の歌なんだと思い込みすぎてますね、わたし。

先入観を取り払って聴いてみると、少女なのか大人なのかはどっちでもいい曲だと気付きました。笑

まぁ、歌詞解釈なんて誰がやっても妄想の産物ですからね!

わたしはこう思った、以上終わり、でいいじゃないですか!

開き直ってこのままにしておきます!

(文学部あたりで訓練したら、客観的で学術的な考察をするお作法が身に付くんでしょうか?)

* * *

『花の唄』を聴いてハイテンションのままに書き散らした感想はこちら→劇場版『Fate/stay night [Heaven‘s Feel]第一章』の主題歌とかに思うこと(実はまだ映画観てません。笑)