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Pokémon GOのAR写真とか。アニメの感想とか。たまに難しいことも。不思議ちゃんの新婚生活13年目@東京をまったり記録。

『2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略』レビュー

2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略

小室淑恵・駒崎弘樹(著)

英治出版 / 2011年6月23日発売

のレビューです。

カップルふたりで読んで、この本を題材にして将来について真剣に話し合うのが良いと思います♪

○この本のテーマ

ワーキングカップル(共働きの夫婦・カップル)が、どちらか一方が我慢を強いられたりすることなく、助け合って生きていくための考え方・小ワザ

○この本の良いところ

・文章がさらっとしているし、見出しも多く、太字使いや図版も充実してて、読みやすい!

・同じテーマについて男性と女性がそれぞれ執筆しているので、男目線・女目線両方わかる!

・「企業戦士+専業主婦という長年染みついた価値観から逃れよう」といった“考え方”も、「『家事ポイント表』を作って公平に家事を分担しよう」小ワザ・ノウハウも、両方詰まっている!

○その他

ただ、著者のおふたりがどうしたってスーパーマン・スーパーウーマンなので、「私はこんなに要領よくやれない」と焦りを感じてしまうかもしれません(そこで☆1つ減点)。

また、“残業をなくそう”というメッセージも繰り返し出てきますが、正直な話、少し鬱陶しいです(笑)職場環境を変えるという面でも自分の時間の使い方を磨くという面でも、残業をなくすのは困難なことなので、つい諦めてしまいがちなんですよね。

それでも、わたしは悲観はしません。

なぜなら、「この環境(=現代の環境)で成り立つ新しい夫婦像を考えてみると、それは夫婦ともに仕事にやりがいを感じながら、子育てを楽しみ、地域社会にも参加し、人間としての視野を広めていく(略)あり方です。(略)そんな方向に向かう今は、『素晴らしい時代』だともいえるはずなのです」(49ページより引用)から。

この本がより多くの人に読まれて、カップルのふたりともが仕事と育児を頑張りやすい社会に少しずつでも変えていけますように。

 * * *

この本の提唱する考え方&小ワザを少し例示しておきますね。小ワザは*で示しています。

●結婚観

・終身雇用制が崩れたいま、夫婦のどちらかがリストラにあったり転職や起業をしたりするときに備えて、人生に「保険」をかける意味で、二人とも働いているべき。

・しかし、「企業戦士+専業主婦」家庭で育った人は、どうしても長年染みついた「男が養わねば」という価値観(大黒柱ヘッドギア)から逃れられない。

 ↓

社会が変わった今、男性は「大黒柱ヘッドギア」を外し、女性は「自分を自分で養う」という覚悟をすべき。

コミュニケーション戦略

・結婚生活をスタートさせるとき、「将来に対してどのような理想をもっているか」を具体的に話し合うべき

 →*日常の会話から離れた「まじめな話」(政治、世界情勢、経済、教育など)をして、揚げ足を取ったり瑣末な点を突いてきたりしないか確認!

 →*「将来エクセル」(見込まれる収入・支出をまとめる)を二人で一緒につくる!

*相手に行動を変えてもらうには、「怒る」よりも「ほめる」ことが有効! してほしいことをしたときに、相手がびっくりするほどにほめて、「100点満点になるためにここだけが惜しい、もったいないから挑戦してみてね」と背中を押そう!