大学のある講義の企画で、小田原少年院の見学に行ってきました。
ちゃんとした見学記はその講義の先生に提出するつもりなのですが、一晩寝て忘れてしまわないように、一応感想を書き留めておきます。思いつきで書くので順番も何もなってないんですが…読んでいる方が苦痛に感じられたら申し訳ないです。
少年院は刑務所とは全然別のもの、保護処分施設だ―という話は講義でよく伺っていたのですが、刑務所・監獄というところの実態をよく知らないわたしには、こんなものなのかなぁっていうのが正直な感想だったのですが(苦笑)
特に、小田原刑務所は、大正時代からの建物を使っており、しかも最初は少年刑務所としてスタートしていたために、建物にはかなり歴史があります(というか古ぼけすぎてます…^-^;)し、塀も高いんですよね。
大都市の少年院は、今はゴルフ場のレストハウスみたいな施設らしいんですが。
ただ、こういう古い建物のほうが更生がうまくいくのではないかとは思います。
自分の体験ですと、中学・高校の合宿所がかなり古ぼけた建物で、クラブの練習中はともかく、掃除や食事や就寝など生活に密着した場面場面で、気が引き締められざるを得ませんでした。
非日常性があって、鍛錬(?)に来ているんだなぁという実感が湧くからです。
わたしたちが施設内の見学に伺ったときは、少年たちは職業訓練や学習の最中で、掛け声をかけてスポーツや土木作業をしているのが印象的でした。
規律正しくしているんだなぁ、と。
「働く能力を身に付けている」というのは尊敬に値すべきことだとわたしは思ってしまいます。自分がまだ何も社会に貢献できていないので…。
ただ、職員の方のお話を聞くと、現実は甘くないようで。
少年たちは、私語を制限しておかないと、他の少年に悪いことを教わってしまうのだそうです。
職員の方々も、少年に暴力を振るわれる可能性もないわけではないそうです。
統計を見てみれば、少年院に送られる少年たちはごく少数、すなわち重い少年たちであるわけなので、仕方ないのでしょう。
でも、いわゆる「非行」とは距離を置いて育ってしまった(個人的に悪いことはいくらでもしていますが。)うえに、中高が私立だったわたしには、正直、そのような環境がよくわかりません。
少年院の先生方は、皆さん熱い方でした(笑)
まっすぐにひたむきに、少年の更生を考えているんだなとわかります。少年が大人になって、今こんな仕事をしているよという手紙をくれると、とても嬉しいのだそうです(^-^)
総括すると、自分の人生経験の不足を痛切に感じた見学でした(>_<;)
労働などの社会経験や、誰かのために一生懸命になろうとすることならば、今からでもできます。
けれども、今更「非行」の雰囲気を味わうわけにもいかないので、……もし少年の更生関係の仕事に就こうと思ったら、何かしら足りないものが出てきそうです。