昨年書いた日記の続きです。
続きにしてはあまりにも間が空いたので、昨年の日記を引用しておきますw
わたしの通っていた高校では、授業の題材に先生の趣味丸出しの作品が使われることがたびたびありました。特に印象に残っているのは、音楽の授業でモーツァルトのかの有名な「俺の尻をなめろ」を聴かされたこと。
女子高で、先生も女性だったんですけどね。
偉大な作曲家にもユーモアがあったんですよみたいなことを教えるつもりだったんでしょうか。あのとき音楽室に流れていた微妙な空気は忘れられません…
(ちなみに、Wikipediaの「俺の尻をなめろ」の項目で紹介されている「戦記を読むなんて俺にはとても(Difficile lectu mihi mars) K.559」という曲がその学期の課題曲になったので、みんなで必死にこの無意味な歌を練習する羽目になりましたwww あの頃なんでみんなあんなに真面目だったのだろう… 羊肉(jonicu)…)
女子高時代は5人(部活でお世話になった先生を含む)の先生に、
高校卒業後は合唱サークルで3人の先生に音楽を教わったんですけれど、
8人とも皆さんどこか変わっていらっしゃって、、、
いつの間にか、わたしのなかではこういう経験則が出来上がっていました。
「音楽を極めた人というのは皆どこかしら常識を超越するらしい」 (゚ー゚;
* * *
さて、この8人のなかでは一番フツーっぽく見えたのが、A先生でした。
音楽の授業のほかに礼拝(キリスト教系の高校だったので、礼拝が毎朝ありました)のオルガニストを担当されていらっしゃった、
まさに上品なマダム!という感じの先生です。
授業の進行もいたって普通。
CDで音楽を聴いたあとに音楽史の講義をしてくださったり、確かペーパーテストもありました。
他の先生と違って、合唱の授業のときだって
どう聞いても奇声を上げているようにしか聞こえない発声練習をさせられることもありません。
(消防車のサイレンを模したり、「メメメメメメメメメメ」と連呼したり。発声練習っていろいろありますよねw)
そんなA先生がある日、今学期の歌の課題曲に指定するのはモーツァルトの曲だと発表されました。
"Difficile lectu mihi mars K.559"
英語でもないので、歌詞はちんぷんかんぷん。
課題曲ということは、うまく歌えないと成績に影響するわけなので、生徒はみんなA先生の講義を一生懸命聴きます。
A先生「この歌は、モーツァルトがドイツ語の下手な友人をからかうために作った歌です。友人がなまりのあるドイツ語でこれを歌うと、『私のお尻をなめろ』というふうに聞こえるのです」
・・・は?
今この先生なんて言った?
オルガニストもやってるマダムな先生が「尻をなめろ」と?
教室が異常な雰囲気に包まれるなか、先生は滔々と説明を続けていきました・・・・・・・・・
こんなおかしな歌ですから、音楽の授業をとっていた生徒たちはみんな大好きになりました。
特に気に入られたのが「jonicu(ヨーニク)」と連呼する部分。
キリスト教系の学校って、羊肉(ようにく)に結構ご縁があるんですよ。羊の肉がいけにえに使われるという記述が聖書によくあるものですから。
気が付いたら、うちのクラスの黒板の隅っこには、まるで毛筆で書かれたかのような立派な極太書体で
「 羊 肉 」
と書かれるに至りました。
音楽は選択科目なので、音楽の授業をとっていない生徒や、他の科目の先生たちは、当然この「羊肉」が何の意味だかわかりません。
先生がたが「なんですか、この羊肉って」と困惑する様子を、音楽の生徒たちだけがニヤニヤして見ていたのが、とても懐かしい思い出です。
* * *
今日、この歌が急に懐かしくなってWikipediaで調べたら、こんな記述を見つけました。
また「jonicu」(イオニア詩)という単語を何度も繰り返して歌う部分があるが、イタリア語で「睾丸」(coglioni, cujoni)と連呼しているように聞こえる。(Wikipedia 俺の尻をなめろ 最終更新2013年2月25日 (月) 04:19より)
jonicu≠羊肉
jonicu=睾丸
まじですかwwwwww
この話は授業で聞いた覚えはありません。A先生、「尻をなめろ」とは言えても、「睾丸」とは言えなかったんですねーwww 残念ですwww
* * *
と、こんな話を旦那さんにしたら、「女子高はすごいねぇ」と言われます。
どうやら、共学校では「先生が授業で堂々と下ネタを話す」という文化はないらしいのです!
なんてお行儀のよい! つまんなそうな授業だなー・・・。
代わりにあるのは、男子生徒が考える下ネタなんだそうです。
うちの女子高では「変な 姉ちゃん 歩いて くるよ キセルくわえて ランラン」と教わったところ、
旦那さんの周りでは「変な姉ちゃん」が「変態姉ちゃん」になり、「キセル(Xe)」は「セックス」になっていたらしいです。
いやー、男子の考える下ネタって単純でかわいらしいなー(^ω^*)
つまり、高校生の健全な男の子っていうのは、下ネタ要素のまるでない元素の周期表からだって下ネタを作り出してしまうということですよね。
こんな状況で授業で「俺の尻をなめろ」なんて歌を取り上げようものなら、男子生徒にどう仕立て上げられてしまうことやら。
先生が下ネタを出せないのもしょうがないですね。
* * *
病気になってから臨床心理士にカウンセリングを受けているのですが、
まず初回のカウンセリングでこんなことを言われたんですよ。
「女子校の人って常識が通用しないんですよねぇ」
最初に言われたときは(゚Д゚)ハァ?って思いましたよ。
けど、「俺の尻をなめろ」を授業で取り上げられるような女子高の環境というのは、やっぱり変わっていたんですね。。。
ようやく腑に落ちました。
* * *
このことに気付いたからには、ゆーりんは何も言われても
「女子校だったのでしょうがないんですよ~」って返せることになりますね!
【その1】
「ゆーりんみたいに旦那さんのことこんなにのろける人って珍しいよね」
→ 女子高だったので~、クラスの中で三角関係とかなくて~、彼氏のことのろけても誰にも文句を言われなかったんですよ~
【その2】
「ゆーりんってメガネ派手だよね」
→ 女子高だったので~、服装に男ウケとか関係なくて~、派手なものでも普通に着ちゃう習慣がついちゃったんですよ~
【その3】
「ゆーりんのブログって下ネタ多いよね」
→ 女子高だったので~、授業で先生が下ネタ言うくらい大らかだったせいですよ~
同じ女子高出身の人に殺されそうですね。
やっぱり全部撤回しますw