六本木ヒルズで開催中の「INNOVATION TOKYO 2018 - AR PLAY GROUND WITH NIANTIC」(https://www.nianticlabs.com/ja/blog/innovationtokyo/)。
ポケモンGO上で特別なポケモンが出現するわけではありませんが、「Pokémon GO AR庭園」というポケモンやポケモンGOのジムが登場するAR体験ができます。
わたしは10月13日(土)に行ってきましたので感想を書いてみます!
なお、「『Pokémon GO AR庭園』 毛利庭園ジムに登ってみよう」のほうは未体験です。できれば期間中にもう一度六本木に行きたいと思っています[E:dash]
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開放型でAR体験に適したイヤホン「ambie」を用い、毛利庭園の自然の音とポケモンの気配の両方に耳を澄ませながら聴覚で楽しむAR。あなたは時間内にどんなポケモンの鳴き声を集められるでしょうか。茂みの中、池の傍…、場所や時間によって庭園内にいるポケモンは変わるようです。鳴き声を集めたポケモンとは、普段入れない毛利庭園の芝生エリアに特別に入って、一緒に遊ぶことができます。芝生の上で生き生きと動き回るリアルなポケモンたち。NianticのARプラットフォーム「ARDK」で作られた、最新の体験をひと足早くお楽しみください。
ということで、鳴き声を頼りにポケモンを探すゲームとしては大変面白かったです!
隠れているポケモンはフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ、ピカチュウ、アローラナッシー、コイキング、ギャラドス、イーブイ、プテラ、カビゴン。
「このほかにも、特定の時間にしかいないポケモンがいるようだ。」とのことです。
庭園に入ると聞き馴染みのある鳴き声がいろんな方向から聞こえてきます。
持ち時間は15分あるんですが、ギャラドスとピカチュウは全く見つからず[E:sad]
周りの人の話を漏れ聞いた感じでも、この2匹は難しい場所に隠れていたようです。
15分経過するか、3匹の鳴き声を集めると、終了。
芝生に移動し、3匹のうち1匹を選んで一緒に遊ぶパートに移行します。
画面をタップするとモンスターボールから芝生の上にイーブイが登場。
ポケモンGOのARではゲットするだけなので、その逆、ゲットしたポケモンをボールから出せたのには感動しました!
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でも、これがAR体験と言われると……うーん
1)イヤホンからポケモンの鳴き声の他にガサガサ音(ポケモンが草むらの中で動いている様子を表す音?)がして、せっかくの開放型イヤホンなのに毛利庭園の自然音が聞こえづらかったです。
ARは視覚だけではなく、聴覚や触覚など、様々な感覚を通しても実現されます。「周囲の音に耳を澄ます」という体験を忘れがちな現代。都会の中にありながら、毛利庭園には実は様々な音が溢れています。ポケモンの鳴き声や気配を探して耳をすませているうちに、毛利庭園、そしてひいては街の魅力を再発見するきっかけになっていきます。
ナイアンティックは「AR庭園」のコンセプトをこのように説明しているんですけど、毛利庭園の溢れる様々な音がほとんど聞こえないのでは噛み合っていない気がします。
2)イーブイなどの小さなポケモンなら、“鳴き声は聞こえるけど姿が見えない”というシチュエーションはいかにもありそうで、あの草むらの中に本当にポケモンがいるんだと信じられますが、プテラやカビゴンなど大きなポケモンだと不自然。
鳴き声を頼りにポケモンに十分近づくと、端末の画面に「今なら鳴き声を録音できそうだ。録音ボタンを押してみよう。」という文字と録音ボタンが表示され、タップすると鳴き声を集めたことになります。
これ、ポケモンを探すゲームとしては大変面白かったんですが、それ以上でもそれ以下でもないという感じなんですね。
だって、ポケモントレーナーならアローラナッシーやカビゴンがとんでもない大きさをしているのは知ってますよね?
日本庭園にアローラナッシーが潜んでいるわけがないだろうと。笑
「現実世界にポケモンがいる!」というドキドキ感はなく、
手元の端末上のフィールド画面を見ながらポケモンが出る地点までうろうろ歩くといういつものポケモンGOのプレイスタイルとほとんど変わらない気がしました。
3)最後に芝生でポケモンと戯れるところでAR写真を持ち帰れないのは残念。
ポケモンと一緒に遊ぶための専用端末には写真・動画を撮ったり自分のスマホに画像などを移動させたりする機能が付いていないのです。
したがって、専用端末の画面を自分のスマホで撮るという原始的な手段をとることになります。
まるでテレビの前にテープレコーダーを置いてカセットテープに録音していた時代のようですw
ポケモンGOのARと違って他の人が出しているポケモンも一緒に映るので、ポケモンGOではできない複数ポケモンを使ったAR写真が撮れたはずなのですが……。
写真に残すよりもポケモンと遊んでいる今この瞬間の体験を楽しむことを優先してほしいというコンセプトだったとしたら仕方ないんですけどね。
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以上、ちょっと辛口レビューでした。
手元の端末を見るのではなくARゴーグルを用いるARであればもっと世界に入り込めたかもしれません。
『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』のオーグマーみたいな。
現実世界にもHoloLensというMRゴーグルがありますし。
最新のAR体験といってもこんなものなのかなぁ、と残念でした[E:crying]