お仕事でやってきたお客様にお酒をお出しする人はいませんが、
コーヒーとか緑茶とか紅茶とか、カフェイン入りの飲み物を出すのはごく普通のことです。
というか、カフェイン入りの飲み物以外を出されるほうが稀です。
でも、わたしはかねてから疑問に思っていました。
「カフェインを仕事中に飲まされるって絶対おかしいよ! *2
カフェインだって下手に摂ったら動悸や興奮で仕事にならなくなるのに!」
と。
わたしの過去のツイートを「カフェイン」で検索すると、
カフェインをうっかり摂りすぎて動悸が止まらない、どうしよう、と嘆くつぶやきがずらりと並びます。
*1
皆さん、眠気覚ましのためにコーヒーとか緑茶とかを飲みますよね。
つまり、カフェインには覚醒作用があるわけです。
一般にはあまり知られていないかもしれませんが、世の中にはこのカフェインの覚醒作用が普通の人よりも強く出てしまう人がいます。たぶん。
そういう人がうっかりカフェインを摂りすぎると、仕事に支障が出るほど胸がドキドキしたり異常に興奮してしまったりするのです。*3
ヒャッハー!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
ヽ( ▼∀▼)ノ フォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
頭のなかは本当にこんな感じになります(主観)。
ここまでヤバイことになる人は少ないと思いますが、
「夕方にコーヒーを飲んだら夜に眠れなくなった……」
「お茶を飲みすぎたらおなかを壊した……」
くらいなら経験がある人も多いのでは。
お茶やコーヒーは、身近にあるわりに、意外と繊細なお付き合いが必要な飲み物なのです。
(ただ、困ったことに、アルコールによる酔いのメカニズムと違って、カフェインによる症状やその個人差については十分な医学的検証がなされていないと思われます。
だって、この症状の正式な名前でさえわからないんですよ! カフェイン過敏症なのかカフェイン酔いなのかカフェイン中毒なのか。エナジードリンクの飲み過ぎによる死亡を報じたニュースでは、カフェイン中毒と言われていましたが。)*4
* * *
さて、ここで大勢の読者のかたが
「じゃあ、お前みたいにカフェインに弱いやつはカフェイン入りの物なんて飲み食いしなければいいじゃないか」
と思われたことでしょう。ごもっともです。
でも、
日本茶も紅茶もコーヒーも味は大好きなんです! 飲みたいんです!! 厄介なことに!!!
なんて面倒くさいやつなんでしょうね。
とはいえ世の中は意外と優しくて、そんなやつらにぴったりの飲み物が用意されているんです。
それがデカフェ(カフェインレス)です。
どうやらカフェインが苦手な人は欧米に多いらしく*5、スターバックスやタリーズのようなアメリカ発のコーヒーチェーン店はデカフェ(カフェインレス)のコーヒーを昔から置いてくれていました。
西欧人にはエタノール耐性が高い人が多く、酒を飲んでも表情に出ず酔いつぶれにくいということがあるが、反面、カフェインへの耐性が無い、または低い人が多く、このような人はしばしばコーヒー酔いを起こす[要出典]。デカフェ(カフェイン除去済みのコーヒー)の需要が多い。カフェイン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3 最終更新 2016年11月29日 (火) 03:57 (UTC)
これはとても有難いことなのですが、カフェに入りたいと思ったときに毎回スタバやタリーズが近くにあるとは限りません。
たいていの飲食店では、カフェインの入っていないドリンクを頼もうとすると、ジュースになってしまいます。別に甘いものを飲みたいわけじゃないのに!
居酒屋でお酒が飲めない人が頼むドリンクといえば「ウーロン茶」ですが、ウーロン茶だってカフェイン入りです。寝る前こそカフェインは控えたいのに!
そういうわけで、
・もっとデカフェの飲み物が普及しないかなぁ……。
・どの飲食店でもひとつはデカフェのものを置いてくれるようにならないかなぁ……。
・ついでに、仕事上で出す飲み物の選択肢に麦茶(麦茶にはカフェインが入っていません)を入れるようになってくれないかなぁ……。
と、人知れず念じていました。多分かれこれ10年ぐらい。
そしたら、最近ちょっとずつ世の中が変わってきたんです!
* * *
*1
ゆーりん(@yulinyuletide)/「カフェイン」の検索結果 - Twilog
http://twilog.org/yulinyuletide/search?word=%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3&ao=a
*2
訪問先で出された飲み物については「飲むほうがマナー違反」「飲まずに残すほうがマナー違反」とどちらの説も聞いたことがあります。
なので、訪問先で飲み物を出されることについて「飲まされる」という言い方をするのはさすがに極端です。
が、仕事をしていた当時はどうしていいか本気で困っていたので、あんな表現になりました。
*3
どこまで摂ると「摂りすぎ」になるかは個人差もあるうえに、同じ人でも日によって(体調によって?)違うので難しいのです。
わたしは普段ならコーヒーやお茶の1-2杯は大丈夫なのですが、眠くて眠気覚ましが欲しくてコーヒーに手を出してしまった時こそイエェェェ~イ!!! ジャスティス!!!になってしまいます。疲れている時は覚醒作用が出やすいようです。
*4
公益財団法人 日本中毒情報センターの中毒情報によると、成人の場合は「1g以上で中毒症状が出現する可能性が考えられ」るが、コーヒー中のカフェイン含有量は「100mL中0.05~0.1g程度」なので、「コーヒー、紅茶、緑茶、ココアの飲用によってカフェインの中毒症状が出現する可能性は低いと考えられる」とされています。
つまり、コーヒーを6-7杯以上飲むと中毒症状が出現する可能性あり、ということです。
これはとても参考になる情報なんですが、個人差については説明されていないんです(/_;)
コーヒー1杯だけでも(体調によっては)中毒っぽい症状が出てしまう人、わたし以外にもいると思うのですけれど。
アルコールには強い人と弱い人がいるって医学的にも言われているのに!
公益財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報
【カフェイン含有飲料(コーヒー、紅茶、緑茶、ココア)】Ver.2.00
20141208 Ver.2.00 全面改訂
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70093_0200_2.pdf
カフェイン中毒死の報道の例↓
国内でカフェイン中毒死 20代男性、日常的に清涼飲料
日本経済新聞電子版 2015/12/21 22:20
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21HCC_R21C15A2CR8000/
*5
これが真実なのかはよくわかりません。ぐぐっても、WELQみたいにどこの誰が書いたかわからないような記事しか出てこないのです。
Wikipediaでも「要出典」とされていますね。