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Pokémon GOのAR写真とか。アニメの感想とか。たまに難しいことも。不思議ちゃんの新婚生活13年目@東京をまったり記録。

ズタズタ。

 紫陽花が枯れて、葵の花が咲く頃

 今年もまたあの人を思い出す。

紫陽花色の花火は なぜか私に悲しみを呼んだ。

大切な人が傍に居て、美しい光景が広がっている、完璧すぎる風景の中で。

降っては消えていく火の玉たちは

いつの間にか枯れていた、雨を呼ぶ花に似る。

 紫陽花が枯れて、葵の花が咲き乱れる頃

 今年もまたあの人の思い出を塗り重ねていく。

 もうずいぶん色あせてしまったけれど

季節が移ろいゆくのと同じだ いつか私も全て忘れてゆく。

そんな他愛も無い現実を

どうしても受け入れられなくて、花火を怖がる真似をしてみた。

何もかも忘れてしまうなら

何もかも消えてしまうなら

どうして せめて残せないのだろう?

今この瞬間に胸に広がる重みを 脚に広がる冷ややかさを

言葉にしないままの あなたへの想いを

(それさえも、すぐにぬりかさねられてしまうから。)

 紫陽花が枯れて、葵もとうに枯れていたのに

 まだ 私はあの人を忘れてはいなかったみたいだ

 薄れてゆく憎しみと畏怖を 喉のうちで弄ぶ。

 いつか引き裂いてしまえるように