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Pokémon GOのAR写真とか。アニメの感想とか。たまに難しいことも。不思議ちゃんの新婚生活15年目@東京をまったり記録。

映画『嵐が丘』(2026)とCocco『嵐ヶ丘』

映画『嵐が丘』、昨日の公開当日に観てきました!
Coccoさんが同名の曲を出してから、原作小説には挑戦できていないものの、1939年の映画と1992年の映画を観ております。
2026年版は原作をだいぶ端折っているようで、賛否両論ありそうですが、わたしは非常に面白く観ました。

イザベラのキャラが濃かったですね!
初登場のときからずっと印象的でした。
あまりに純粋すぎて、現代だったら何らかの発達障害の診断がつくのではないかと思ってしまいました。
彼女が酷い目に遭うシーンは思わず目を覆いそうになりましたが、エンタメとしては最高でした。

暴力と性の描写が多いので、お苦手でないかたにはおすすめです。
18世紀後半の人々ってこんなに粗野なんですかね……。

なお、Cocco『嵐ヶ丘』の歌詞"Heathcliff, it's me, Cathy come home"の元ネタと思われる、冒頭のキャシーの亡霊が現れるシーンも削られていたので、Coccoファンとしては残念でした。

ついでに、2022年4月にTwitterにツイートした『嵐が丘』・『嵐ヶ丘』のプチ考察も転載しておきます。
少し加筆しました。



Cocco『嵐ヶ丘』(最新アルバム『プロム』所収)への理解を深めるため、映画『嵐が丘』を2本観てみました。
1本は1939年の白黒映画(!)で、もう1本は1992年のレイフ・ファインズ主演のものです。
歌詞の"Heathcliff, it's me, Cathy come home"は冒頭でCathyの亡霊が言う台詞から来ていたようです。

Cocco『嵐ヶ丘』ではWhy don't you follow me?と歌われていますが、映画『嵐が丘』では2本とも(ということは、おそらく原作小説でも)HeathcliffはCathyのことをめちゃめちゃfollow(追いかけ)しまくっています。
なので、Cocco『嵐ヶ丘』は『嵐が丘』をそのままなぞっているわけではなさそうです。

ついでに言うと、『嵐が丘』ではmy mum(Cathyの母親)も不在ですね。
おそらく物語開始時点で亡くなっているのでしょう。

でも、Cocco『嵐ヶ丘』の"Heathcliff, it's me, Cathy come home"という歌詞がどれだけ切実なのかは、映画『嵐が丘』を観てよくわかりました。
Cathyは"I am Heathcliff."(amを強調)とまで語るほどに、Heathcliffに特別な感情を抱いていた。

『嵐が丘』は18世紀後半が舞台です。
この頃はまだ身分の差が歴然とあったはずで、CathyとHeathcliffの「身分違いの愛」は、現代からは考えられないほど絶望的なものだったのでしょう。
1939年の白黒映画ではわからなかったのですが、2026年版の色彩鮮やかな映像で見ると、子ども時代のCathyとHeathcliffの服装の違いは明らかでした。
Cathyは没落してはいても名家の娘なんですよね。
それでもCathyはHeathcliffを愛した。
彼女の想いは、身分という絶対的な障害をなんとか乗り越えたいと願うほどに、本当に深かったのだと気づかされました。

ちなみに、Cocco『嵐ヶ丘』の冒頭、canがキャンではなくカンと歌われていますよね?
多分、『嵐が丘』がイギリスの小説なのでイギリス英語で歌ったのではないかと思うのですが……。