2010年のディズニー映画、ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』の感想です。
結末にびっくりしました。あの時代にあれはすごい。
原作のルイス・キャロルによる物語やディズニーアニメの「アリス」では、アリスが成長するという側面は弱いように思います。
一方、この映画は完全にアリスの成長物語ですね。
社会になじめない少女が、周りのひと(+動物)から期待と信頼を受けることで、アンダーランドでの困難に立ち向かった。その結果、アリスは自信を得て、「優れた人はみんな頭がおかしい」という父親の言葉を信じ、現実社会でも常識にとらわれない道を選ぶことができた。すごくスカッとするストーリーです。
マッドハッターは主役ですけど、アリス・赤の女王・白の女王の引き立て役に徹していたのではないでしょうか。その代りにこの三者のキャラクターがとても魅力的です。
ビジュアル面は、ディズニーアニメのアリスと違って暗い雰囲気なので最初は違和感がありましたが、すぐに入り込めました。アンダーランドの統一された世界観のもとに細部まで丁寧につくられているからでしょうね。さすがディズニー。
DVDでご覧になるなら、映像特典のメイキングをぜひご覧あれ。様々な技術を駆使してこの映画がつくられていることがわかります。
特にわたしが面白いなと思ったところをご紹介。
・ジャックは竹馬っぽいものに乗って演技してました! 俳優さんってすごい。
・EAT MEのケーキはパティシエさんが手作りしてました!
「EAT ME」の文字も手書きでしたが、撮影で何個も使うので、全く同じ見た目になるように作るのが大変な作業なんだそうです。アリスが何度も食べるので味も気を使ってるそうで、めちゃめちゃ食べたくなりました♪