※2014年1月時点で最新の23巻まで読んだうえでの感想です。
ずっと気になっていたはいたものの、「競技かるたで面白い勝負なんて描けないだろ…」と決めつけて読んでいませんでした。わたしのバカ!
百人一首や古典に興味がなくても、青春もの・スポーツものの漫画としてぜひご一読をお薦めします!!(競技かるたも一種のスポーツです。)
この作品の魅力は大きくふたつにまとめられると思います。
ひとつは、競技かるたの勝負の描きかたが他のスポーツ漫画と遜色なく面白いこと。
そしてもうひとつは、すべてのキャラクターが情熱や思いやりをもった魅力的な人物として描かれていることです。
モブキャラに至るまでひとりひとりが、並々ならぬ勢いでかるたを愛しているか、あるいは主要キャラクターたちを真剣に応援しているかしています。その真摯さが、どんなキャラにも名台詞・名場面を与えて、読者のわたしたちの心を打つのです。
見た目はどうあがいてもギャグキャラでしかない肉まんくんや机くん、そしてヒョロくんでさえ、後の巻で名台詞をいっぱい言ってくれます。机くんみたいに目の描写を省略されちゃったキャラが、どんどん表情豊かに見えてきますよ。
(と書いたものの、新の方言をからかうクラスメートは完全なモブキャラでしたし、太一のお母さんや詩暢のお母さんは今のところ憎まれ役のままでしたね^-^;)