京都でお菓子の話になると、一番盛り上がるのはロールケーキのことでした。
まあ、「なんであんなシンプルなものが人気なんだ」というアンチな人も含めて、ですが。
びっくりしたのは、「東京ウォーカー」の京阪オリジナルみたいな雑誌で、ロールケーキだけで特集が組まれていたこと。
ショートケーキやチーズケーキだけで特集が組まれていた例をわたしは見たことがありません(知らないだけかもしれませんが…)。
どうやら関西では東京よりもずっとロールケーキが流行っていた様子。
その理由は、小山ロール(パティシエエスコヤマ:兵庫県三田市)や堂島ロール(モンシュシュ:大阪市)が大人気になっていたからでしょう。いずれも、並ばないと買えないことで有名です。
このうち、小山ロールのほうは、京都にいた頃に旦那(当時は彼氏)に無理を言ってレンタカーを出してもらい、三田の、車じゃないととても行けない(しかも、休日だったので駐車に30分くらいかけて)お店に行って買ってもらったことがあります。
当時は別々のところに暮らしていたので家に持ち帰ることができず、近くのアウトレットモールのフードコートでふたりで小山ロールをつついたのは懐かしい思い出です。。。
でも、堂島ロールのほうは機会がなくて丸ごとは買えず、一口分けてもらったことしかありませんでした。。。
それでも、たった一口だけでもスポンジの柔らかさとクリームの多さはとても印象的だったのです。
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東京に来たきり忘れていた堂島ロールへの憧憬が復活してしまったのは、駅ナカで「堂島ロール」の文字を見てしまったから。
初めに発見した日はもう遅い時間で売り切れだったので、次はお昼に行ってみたら、あっさり買えてしまいました。あの堂島ロールが駅ナカに並ぶなんて意外で意外で、よくよくお店の名前を見ると、、、モンシュシュじゃなかったのです!
アンセノンヌーボーってどこの店だ!
まがいものktkr!!!
やっぱり駅ナカの特設売場で超人気ケーキなんて売ってないかぁ。。。
(ぐぐってみたところ、堂島ロールの生みの親であるシェフが手がけているとのことですが、だからといってこんなにパッケージを似せていて大丈夫なのか不安になります。)
その後、とある百貨店の催事で「堂島のロールケーキ」が売り出されていたので、まさかなぁと思いながら一筋だけ期待を込めて行ってみたら、「堂島スウィーツ」という会社の「魔法のロールケーキ」で、薄々感づいてはいたもののがっかりさせられたり……。
(ToT)
しかも、食べたらスポンジ固いし! 堂島ロールの名を借りるつもりなら、せめて商品の性質くらい似せればいいのに! ぷんすか
そして、私が半ば騙されて買ってきた2種類の堂島ロールのまがいものにほとほと嫌気がさしたのか、わたしの素敵な旦那様はある日本物のモンシュシュの堂島ロールをお土産に買ってきてくださいました。
東京でも日本橋三越とかのデパートで売っていて、予約すれば並ばずに買えるようなのです。
そうしてようやく食べられた堂島ロールのおいしかったこと!
・・・たぶん、アンセノンヌーボーや堂島スウィーツのロールケーキも、普通のロールケーキとして食べたら普通においしかったんでしょうね。けど、「有名な店の名前を借りたまがいもの」という先入観を持ってしまうし、堂島ロールのイメージを期待して食べてしまうので、正当な評価ができなくなるのかなーと。
というわけで、虎の威を借るのはほどほどにしておきましょうと思いましたのです。
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以下、それぞれの味の特徴↓
モンシュシュの堂島ロールクリームたっぷり。でも、味はあっさりめでいくらでも入ります。なぜかカスタードが若干入っているような気がしました。
スポンジが柔らかく、フォークが簡単に奥まで刺さる。口の中でスポンジもとろける感じがします♪
有名だからあぐらをかく、ということもなく美味しいロールケーキだと私は思います。
アンセノンヌーボーの堂島ロール
クリームが牛乳の乳脂肪分っぽい濃い味。
スポンジが固くカステラに近い。
堂島スウィーツ 魔法のロール
生クリームが少なすぎてほとんどスポンジ。
しかも、スポンジがほぼカステラの固さ。全部食べきれませんでした。