Amazon全盛期のこの時代に、わたしはなぜかCD屋さんにお目当てのCDを買いに行ってしまうのです。
今日は、昨日発売のCoccoさんのベスト盤を購入。
理由の一つは、今のおうちに宅配ボックスがないので、ネット注文をすると宅配便を受け取るのが面倒だということです(笑)
でもたぶんもっと大きな理由は、CDを買いに行くことが好きだからだと思います。
たとえばCDのジャケットを見返したとき、CDを買った場所にまつわる記憶がふんわりよみがえってくるのが、好きです。
京都にいたときもCoccoさんのCDを2枚買っています。
1枚は「こっこさんの台所」で、これは大阪で買ったのを覚えています。
転勤して1か月少し経って、いい加減仕事に慣れないといけないのになかなかうまくいかなくて苛々していた頃。
出張で大阪に出て、その帰りに。
そうそう、
確かあの日は、まっすぐ帰ろうと思って天満橋駅に戻ろうとしたとき、
川端にやたらとでかい黄色い丸いものが見えて、好奇心で近づいたら、、、
巨大アヒルに出会ったのでした。
高層ビルを背景にどや顔でぷかぷか浮かんでいるアヒル(こいつ、つながれてはいるものの基本は浮かんでいるだけなので、川浪に揺られて時々ビクンと動くんです。ちょっと怖いです)。
こんなところでアート(?)に出会ってしまうなんて! この運命的偶然にわたしはアヒルさんに惚れ込んでしまって、2010年にもわたしはわざわざアヒルに会いに大阪まで行きました。。。
水都大阪2009というイベントだったそうです。ちなみにアヒルの名前は「ラバーダック」。そのまんまやん。
これ、東京でやるとしたらどこになるんでしょうね。
大阪と違って、東京はあまり大きな川と町(高層ビル群)が共存しているイメージはないのですが・・・
CoccoさんのCDの話のはずがアヒルの話になってしまいました。なんでだろう。。。
まあとにかく、この巨大アヒルとCDのおかげでゆーりんは元気を少しだけ取り戻したのです。というのをCDを見るとしみじみ思いだすのです。
ちなみに2枚目は「ニライカナイ」。
これは2010年の6月で、河原町ビブレというビルが閉鎖される直前くらいでした。
ロフトやHMVが入っていてよくお世話になっていたこのビルがつぶれるというニュースは、「ロフトがつぶれる!」というショッキングなニュースとして職場を駆け巡っていたのを思い出します。
実際には、ロフトは別のビルに移転することになっていたのですが。
もうすぐなくなってしまう懐かしいビル(1年もお世話になっていなかったのに、23歳のゆーりんは足繁くロフトに通っていたのです。)でしんみりしながら、HMVまで上がって、わくわくしながら試聴機のヘッドホンをかけたっけ。
最近はCD発売前にネットで試聴ができる時代ですが、その試聴機で改めて聴いた「ニライカナイ」は、なんだかもうものすごかった。
たまたま試聴機の音量の設定が大きかったのも幸いして、ストリーミング放送では到底出せない音圧をもってCoccoさんの声が呑み込んできたのです。
たぶん15分は試聴機を占領していたはずです。
ふと我に返ってあわててCDを買ったら、エスカレーターの隣でエヴァンゲリヲン「破」のDVDのプロモーションをやっていて、その映像美にまた見惚れるという(笑)
その頃は会社にきちんと行けなくなるくらいに体調を崩していたのを覚えています。
でも、確かこのシングルと出会った頃から、やっぱり少しずつ元気になっていきました。
今日買ったベスト盤は、新宿のタワーレコードで購入しました。
どんな思い出としてわたしのなかに刻まれるのか、今はまだわかりません。
ただ、新宿はとても懐かしいです。高校の定期圏内にちょうど新宿があったので、ちょくちょく寄っていたから。
JR南口のところにあるお花屋さんは、高校の頃と変わらずにしっくりとおしゃれで、でも、私のほうは変わっているから、今度はお小遣いではなく自分のお給料でお花がいくらでも買えるのです。
東口を出てしばらく行ってみても、私にはもう値段はつきません。実年齢も見た目も20代後半になるというのはそういうことなのでした。