赦されぬ罪を抱えたまま 今日もまた歩くのに
明けない夜はないなどと言わないで もう繰り返しているから
今は過ぎてしまう 過ぎてしまう
癒やしを与えずに
知っているよ 夢を見せているのは自分だと
あなたは知っている? その幸せを祈っていると
願いは叫びとつぎはぎで つぎはぎで
いつもまた罪を重ねる
(窓辺に立てば東の空 何時までも紫の光を湛えたまま
祈り古されたネオンサインの消えぬ街の下 少女は眠る
少女へ歌は届かない だから歌える)
真夜中を告げる烏よ 記憶ごと誰かこの身を殺してください
ほら また小鳥が目覚める朝
Agnus Dei qui tolis peccata mundi dona nobis pacem
――miserere nobis
もう二度と戻らないあの柔らかな髪の薫りも 全部