長いときを経て見つけた三日月は、 孤高の月などではなかった。 広すぎる空のなか、それはあまりにも小さく、 密やかな明かりを灯す線路の上、ぎこちなく震えるような。 阻むものが取り去られて、星さえ見えるこの夜の空。 想うあの子は、 どうして自由に羽…
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